
総合職・営業 H・M
1994入社 建設建材事業部新潟支店
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。
キャリアパス
- 1994年4月
- フジタ建材リース 営業チーム(現/新潟支店営業チーム)
- 1998年4月
- 鉄構営業チーム(現/新潟支店営業チーム)
現場に合わせた鋼材を手配し、建造物を“内側”から支える
建設建材部は、建設現場に必要な鋼製加工品やリース建材を手配し、現場に供給しています。案件によっては鉄骨の設置工事などを請け負うこともあります。また、必要に応じてCADの図面作成も行います。いま私が手がけている現場は3件。そのうちの1件は新潟駅周辺整備事業に伴う新潟駅高架化に必要な鉄骨の設置作業です。



藤田金屬の鉄骨が支える、新潟駅高架化プロジェクト
新潟駅の高架化プロジェクトにおける私たちの具体的な役割は、駅構内に入るテナントさんの壁の下地となる骨組をつくり補強することです。私たちの作業のあとにもさまざまな工程が控えているため納期は常にシビアです。壁の骨組みに使用する鉄骨は協力工場にて製造しています。材料となる鉄鋼は、当社の支店である新潟鋼板センターから協力工場へ納入されます。協力工場ではお客様からいただく発注図を元に鉄骨をつくりますが、現場に合わせるために実測して、工場で製作可能な形状・寸法に割り付け、現場で取り付けできる姿にするためには追加作図が必要です。これを示す設計図のことを施工図といいます。施工図の作成は外注することもありますが、基本的には私が作成します。ボルトを締めるときに手を入れる空間や、作業手順なども考慮し設計しなければならないので、作成しながら何度も頭の中でシミュレーションを行います。駅の高架化プロジェクトの完成はまだ先ですが、私たちの仕事はあと少しで完成です。

約束を守り、自分の描いたシナリオに責任を持つ
約束したことを約束した期日までにやること。これは私たちの仕事にとっても大切なことです。建設現場はそれぞれつくるものが異なるため、同じ仕事は一つとしてありません。どの仕事も一からのスタートです。リース建材であれば同じものを納入することもありますが、納期や数は毎回異なり、難しい調整を迫られることもあります。私たちが納める材料は、建物の内側に入って見えなくなるものが多いので、建物を建てるお手伝いをしたという実感よりも、「無事終わってよかった」という気持ちが強いです。図面作成はシナリオを書くのと一緒です。きちんとしたシナリオを決めて、あとは実際の工程と納期の調整。自分で描いたシナリオですから、最後まで責任をもって対応する必要があります。
お客様との関係を築くことが、結果的に数字にも繋がる
営業店なので数字も求められますが、お客様と仕入先の意向も当然尊重しなければなりません。「自分の会社だけ儲かりたい」というのはあり得ないことです。駆け引きをせず、お互い良い関係で仕事ができるよう心がけています。せっかくご縁があって一緒に仕事をさせていただいている皆さんなので、お互い悪い思いはしないように気をつけています。「お前とは仕事したくない」と言われてしまっては続かない仕事です。きちんと納めていくことの繰り返しで、次の仕事と、結果として売上げの数字にも繋がっていきます。

仕事を通して触れるプロフェッショナルたち
鋼材を納品・設置するまでに、自社だけで仕事が完結することはまずありません。協力工場や取引先など、さまざまな方と関わることになります。事業主の方と直接打ち合わせをする機会も多いのですが、みなさんものづくりに対する高いプロ意識やカリスマ性を持っています。決して損得勘定だけではなく、良い仕事をしようという強い想いを感じます。「前回ああだったから、今回はこうしたら上手くいくんじゃないか?」とか、「工程をこう変えれば納期を短縮できるのではないか?」とか、品質面でも、コスト面でも、スピード面でも、常に細部にまでこだわって提案してくださいます。このようなプロフェッショナルのおかげで、ものづくりの現場では常に改善が繰り返されています。私も怠けてはいられません。

スペシャリストだけでなく、視野の広いマルチな人財が必要
藤田金屬には多くのスペシャリストがいます。今後も各事業部においてスペシャリストの存在は不可欠ですが、同時に事業部を越えて活躍する人材も必要だと思います。会社が進むべき方向性を示せるのは、さまざまなことを経験し、広い視野を持った人です。建設建材部は、仕事の性質上ほかの事業部と連携する機会がまだまだ少ないのが現状です。若手社員にはぜひ幅広い経験を積んでもらいたいと思っています。私自身も、普遍的な考え方や価値を常に意識して仕事に取り組んでいきます。
就活生へのメッセージMESSAGE

就活生へのメッセージ
社会人になると、仕事でもプライベートでも自分の行動に対して責任が伴うようになります。私たちの仕事においても、お客様との約束には常に責任が生じます。お客様からのご要望に対して、何ができて、何ができないのか、それを的確に判断するには経験も必要ですが、できる限りお客様のご要望に応えたうえで、自分が下した判断には最後まで責任を持って仕事をしています。健全な魂は健全な肉体に宿ります。まずは若いうちに体力をつけて、責任ある仕事にも前向きに取り組める精神を養ってください。